A. 一応念のため伏字にしていますが、東京のあの付近の駅というと人気のエリアにも近く、また月に2度くらいのペースで様々なイベントもあって、月極め、時間貸しの双方で期待できた地域です。
また通勤需要でも都心にも近いですので、少し離れたところから車での通勤のために、この駅を利用することもあります。
ご相談者様のように文句のつけようのない場所での駐車場運営で、この数年実績が落ちる現象は、決して珍しいことではなく頻繁に起こっています。
理由も様々ですが調査では、やはりコインパーキング運営会社のドミナント戦略に巻き込まれていることがあるでしょう。
これは周辺のライバルを潰す為に、一時的に採算度返しの安売りをして、ライバルを潰してから、あとはゆっくり価格をあげるというようなことで、これをされると個人のパーキングなどひとたまりもないでしょう。
また“空き家”というのも要因です。
空き家はなにも地方の田舎だけに分布しているとは限りません。
都市部の真ん中でも観光地でも、そして○○駅前でも起きます。
その相続者が税金をまかなうためにコインパーキングをすると、一気にキャパが増えてしまいます。
その依頼先が前出のコインパーキング運営会社への一括借り上げかも知れません。
今回のいただいた資料で類推すると、あなたの駐車場がどうのというより、環境の変化(提供のキャパと“車利用離れ”のような利用者の意識の変化)なのだと思います。
値下げについては、20台中の5台の為に価格を下げれば、当然残りの15台に影響する訳ですから、これは本末転倒ですね。
その考えではすべきではないでしょう。しかし一歩進めて、元々の値段が高過ぎるのではないか、或いは月極駐車場という業態に問題があると考える姿勢も大事です。ご相談者の立地を見ると、一部「時間貸し」にするのも充分考えられます。
駐車場事業全体を見直す時期がきていることは間違いないことだと思います。
今は駐車場運営の選択肢も広がり、月極or時間貸しのどちらにしなくてはならないということはなく、空いているスペースを時間貸しとして貸し出せる「駐車場シェアリングサービス」というのもあります。