コラム

新型コロナパンデミック

コラム

2020/4/29

どう変わる?新型コロナパンデミックが終息した後の駐車場業界の動向

駐車場業界を大きく分けると、公と民間に区別でき、民間ではさらに月極と、コインパーキングなどに絞ることができます。現在、新型コロナに関する非常事態宣言下ではほとんどの経済活動が抑制されていますので辛抱の時期ですが、ここに大きな課題があります。もちろん、ひとくちに“駐車場経営”と言っても、様々なケースがあるので、一括りにすることはできませんが、もっとも一般的なものを前提に検証します。 ほんとうに回復基調に戻るのか そのテーマは以下の2点です。 現在、駐車場経営されているオーナーの体力は持続できるのか 今後の駐 …

課題

コラム

2020/3/13

日本の駐車場業界が直面する3つの課題と処方箋

社会の急速なIoT化、AI化が加速する中で、駐車場業界の立ち位置も大きく変わりつつあります。その変化は一口で言うと、これまでは様々な問題、課題があっても、不動産業界の範囲で調整できたものが、これからは、まったくの異業種や異なる技術革新で根本的に覆される可能性が極めて高くなるということです。これは、例えばシェアリングエコノミーのようなものではなく「MaaS Ver.2」以上への推移によるもので、技術革新にさほど熱心ではなかった不動産業界では、対応しきれない、深刻な問題となりつつあります。 しかし、この想定さ …

駐車場シェアリング

コラム

2020/1/28

2020年駐車場シェアリングサービスはこう変わる

オリンピック東京2020は様々なところに恩恵を与えていますが、こと駐車場シェアリングサービスに関すれば、その限界だと言う見方も少なくありません。原因はやはりオリンピック投資の負の遺産とでも言うのでしょうか、この期に利益を確保しようと業界関係者が既得権益化したことにあるのかも知れません。 オリンピックで駐車場需要が高まるのを受けて、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に関する駐車場対策協議会が発足して、空き駐車場を探して移動する「うろつき交通」による交通渋滞等の抑制に向けた、会場周辺の駐車場対策 …

コラム

2019/12/23

駐車場完全無料は果たして夢なのか(株)Minchu「みんなの駐車場」の挑戦

1年で終了した「みんなの駐車場」 株式会社Minchu(代表取締役:大﨑道雄)は、空き駐車場の有効活用のため、これまで月額固定サービスであった「駐車場シェアリングサービス みんなの駐車場」を、会員であれば完全無料で駐車できるサービスへ切り替えることを発表しました。2018年夏、1年前のことでした。対象地区は神戸市内で、駐車時間は1回あたり最大6時間であったり、予約も同時には1回までというような縛りはありましたが、画期的なサービスとして注目されました。利用者は、専用のスマートフォンアプリをダウンロードして予 …

身障者専用駐車場

コラム

2019/12/15

身障者専用駐車場でのトラブルが多発している

駐車場新聞に比較的定期的にお寄せいただくのが“身障者駐車場でのトラブル”に関する問い合わせで、その内容も多岐に亘っています。 使ってよい人を決めていない「バリアフリー新法」 「専用駐車場に止めている横に、他の車が寄せて止めているので車椅子が入れない」という“物理的”なことから、「妊婦なので利用したら、見知らぬ人から暴言を吐かれた」などという“精神的”なものまであります。 通常の駐車スペースの基準は2.5mですが、身障者用は3.5mあり、車椅子などの利用を前提としています。しかし現実に身障者用スペースが数台 …

MaaS

コラム

2019/8/22

MaaSが拓く未来社会の姿が見えてきた

最近はどこにでもアルファベットの略語が使われていますが、その内容についてはニュアンスは分かるのですが、意味を正確に知ることはなかなか難しいようです。例えば“MaaS”という言葉が登場して長いのですが、いまだにその実態が広く知られているかと言えば、そうとは思えません。しかし、その間にも、我々一般庶民がその恩恵を受ける可能性は拡大しており、将来的にはこれとは無縁で生活することは不可能であるという段階に入っているようです。今日はそうした次世代概念とその実態についてご紹介したいと考えます。 トヨタが打ち出している …

コラム ニュース

2019/8/21

社団法人シェアリングエコノミー協会に期待すること

“akippaの CEO、金谷元気氏が一般社団法人シェアリングエコノミー協会の幹事に就任”という記事をみました。金谷氏はakippaで他社とは違った視点で駐車場シェアリングサービスの仕組みを作り上げ、業界のリーディングカンパニーに上り詰めた感がありますが、残念ながら資金調達は進むのですが、いくらベンチャー企業とは言え、本業の数値の改善に問題があります。氏がシェアリングエコノミー協会の幹事の立場で多くの方と問題を共有するなかで、事業改善の道筋に到達していただければと願います。 “シェアリングエコノミー協会の …

シェアリングエコノミー

コラム

2019/7/25

日本の“シェアリングエコノミー”は進んでいるのか、遅れているのか

akippaなどに代表されるシェアリングエコノミーは、駐車場だけでなく、日本のあらゆるジャンルに広がりをみせていて、日本の成長分野と言われています。 これに関して、先日、一部のメディアで、このシェアリングエコノミーについて「成長分野なのに国内普及に遅れ」と伝えられました。しかし駐車場新聞はそうは考えません。 逆に、この既得権益層や官僚の規制に身動きがとれない日本社会の中で、比較的順調に数字を伸ばしているのではないでしょうか。 民泊利用7%は多いのか、少ないのか 記事によるとシェアリングの普及に関しての数値 …

ドミナント戦略

コラム

2019/7/25

コインパーキングのドミナント戦略について考える

新聞紙上(ネットの方が多いかも知れませんが)では、セブンイレブンのドミナント搾取の話題が溢れています。ドミナント搾取とはあまり聞きなれない言葉ですが、要するにドミナント戦略とは少し違う、企業の搾取構造のことを言うようです。 セブンイレブンについては、それらのメディアをご覧いただくとして、駐車場新聞には「大手企業のコインパーキングもドミナント搾取ではないか」という旨のご意見が寄せられます。そこで今日は「大手企業のコインパーキングはドミナント? 搾取?」というテーマでお話を進めます。 ドミナント戦略の目的とは …

事故車両

コラム

2019/6/6

多発する「アクセルとブレーキの踏み間違え事故」の処方箋

メディアでは連日のように、“また”とか“高齢者の”という言葉をつけて “ブレーキとアクセルの踏み間違い事故”が報道されています。事故といえば走行中の車同士の衝突などの交通事故を想像しますが、この場合はほぼ単独の車により建物などに突っ込む事故となります。 特に最近であれば「東池袋自動車暴走死傷事故」では、幼い子供と母親が巻き込まれたということでセンセーショナルに報道機関に取り上げられ、再びアクセルとブレーキの踏み間違え事故や高齢者免許の是非が問われ続けています。 ここ数年コンビニへ突っ込む事故は週2~3回は …

海外の駐車場事情

コラム

2019/6/6

日本と海外の駐車場事情はどのように違うのか

駐車場ビジネスに携わっているとよくある質問として「海外の駐車場は日本と同じような仕組みなのですか」というものがあります。 一口に“海外”といっても多くの国がありますし、駐車場のみならず、経済環境や社会環境も違いますので、一括りにはできないのは当然のことですが、少し知るだけで、“日本の特殊性”を知ることができるのですが、多くの事例で日本の消費者の“不利な環境”が浮き彫りになります。その辺りをご紹介しようと思います。 駐車場は車社会の付随スペース アメリカ西海岸 例えばアメリカ西海岸などは、車社会と言われてい …

akippaへの“空きスペースの貸し出し

経営者・オーナー向け コラム

2019/6/6

徹底調査!akippaへの「空きスペースの貸し出し」提供者側から見た等身大評価と傾向

駐車場シェアリングサービス業界は、現在のところ、すべてにおいて“akippa”の寡占状態が続いていて、他の追従を許さない体制を築いています。これについては当方でもakippaの優位性を紹介する記事(駐車場シェアリングサービスは「akippa」の“一強多弱”で決着か。今後の駐車場シェアリングについて) などをご紹介しましたが、その差は広がりこそすれ、縮まる気配はなさそうです。 しかしその反面で、akippaのビジネスモデル自体に警鐘を鳴らす向きもあります。それはakippaの収益が一向に黒字化に向かう気配も …

サブリース・一括借り上げ

経営者・オーナー向け コラム

2019/4/2

レオパレス、大東宅建騒動にみる「サブリース・一括借り上げの恐怖」

何時の時代にも“持てる者の悩み”はあるものです。特に使わない土地の活用は、税金の問題が絡んでくるだけに頭の痛い問題です。そんな不動産オーナーの悩み(弱み?)に合致する事業形態として“サブリース”が登場しました。このサブリースのメリットは、不動産会社との契約期間中は物件を一括して借り上げてくれることにより、空室リスクの解消を解消できること、安定した収益を見込むことができる点にあります。 不動産会社が一括して借り上げてくれますので、建物の清掃や定期メンテナンス、入居者の募集や入退去の手続きも代行してくれますし …

赤字

コラム

2019/3/21

akippaの深刻な業績赤字問題。順風満帆にみえる経営の陰にakippaが抱える事業の根幹に関わる諸問題とは

予約して安く駐車場を借りることができることで話題の駐車場シェアリングサービス界のリーディングカンパニー“akippa”の躍進が続いています。予約サイトを利用する為の会員登録者は昨年末に100万人を突破し、2019年度中には200万人も視野に入るかも知れません。また予約できる駐車場“か所数”(車室数ではなく)も2万5千を越えていて、これは業界最大であると言われています。 その為に大手企業もその内容に期待して、すでに24億円を越える資金調達を確保もしていて、同社にとっては順風満帆であることは間違いはありません …

駐車場

経営者・オーナー向け コラム

2019/3/21

土地を借りてする駐車場経営は是か非か

ネット上でも多少の浸透してきたのか、我が「駐車場新聞」に、お問い合わせやご質問がよく届くようになりました。私たちが「駐車場新聞」を始めたのは、世間で言われていること、ネットで扱われていることは実は単なる特定の業界の利益誘導に過ぎない。そんな現状に一石を投じたかったためです。これからも信じた道を進んでゆこうと考えます。 閑話休題 こんなご質問が届きました。 「友人から駐車場経営(ここでは、一般人が地主から土地を借りて、駐車場経営をすること)が儲かるのだと勧められているが、果たして本当に儲かるものでしょうか」 …

コラム

2019/3/21

駐車場シェアリングサービスは「akippa」の“一強多弱”で決着か。今後の駐車場シェアリングについて

Image:akippa これまでは企業が地主と交渉して場所を借り受けてロック板やゲート、精算機などの設備を設置して、時間貸し駐車場を代替運営する『コインパーキング』が全国に浸透してきましたが、5年ほど前から利用者に支持されて急拡大しているのが『駐車場シェアリングサービス』です。 『駐車場シェアリングサービス』の特徴としてはまず、駐車場の提供者が企業や地主だけでなく、一般の個人でも可能なこと。これまではある程度の規模がなければ参入できなかったのが、個人の所有する空きスペースや使っていない駐車場でも提供でき …

コインパーキング

コラム 利用者向け

2019/3/21

年末年始の急増する「コインパーキング詐欺」にご注意

今年も年末年始が近づいてきました。この時期は憤りのメールが増える時期でもあります。 もちろん私たちへの非難のご連絡ではありません。毎年、急増する“2大 年末年始のコインパーキングトラブル”。つまり“正月料金”と“不正料金支払い”に関わるものです。 これから年末年始で、帰省したり、少し遠方への初詣、或いはのんびり温泉旅行など、日頃、車で行かない場所へ行かれるドライバーに、旅を台無しにしてしまいかねない、このトラブルについて注意喚起も兼ねてご紹介します。 昨年の消費者庁の発表も参考までに▼ 業界指導も効果なし …

akippa新サービス「先行予約オプション」

コラム ニュース

2019/3/21

会員数100万人突破のakippa。新サービス「先行予約オプション」は何を意味する?

駐車場予約アプリ「akippa」を運営するakippa株式会社(代表取締役社長 CEO:金谷元気)は、会員向けの新サービスを開始することを発表しました。サービスの名称は「先行予約オプション」で、11月30日からサービスが始まりました。(Web版のみ。アプリ版は12月中旬から) では、そのサービスのコンテンツとは何か。簡単に言うと、「駐車場を通常より先行して予約できる新サービス」です。 例えばakippaは、スポーツやコンサートなど周辺の交通機関の混雑が予想されるイベントでの需要が高いと言われています。その …

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