A. “具体的に何をするのか”は、akippa株式会社としての最重要課題ですので、現状何を計画しているかは想像できても、同社の発表がない限り推測の域をでないものです。でもMaaS(マース)の概念を知っておくことは今後のakippaの動向を知るのに役立つでしょう。
MaaS(Mobility as a Service)については説明が長くなるので、ネットなどでお調べください。
ざっくり言うとこれまでの個人などが所有していたモノを使うという概念から、それを「as a Service」ということで料金を払えば使うことができる…と言った意味合いになります。
その上で、akippaが今後狙って行くMaaSについて、ご説明します。
この場合の『Mobility(モビリティ)』は当然、自動車にあたります。
個人、法人に関わらず“移動手段として活用する自動車のサービスを提供するあらゆる可能性”と理解すると分かり易いと思います。
例えば、「Uber(ウーバー)」や「Lyft(リフト)」はそれまでの概念を一蹴して、ドライバーと乗客を結びつける配車サービスを普及させましたが、その時に、ドライバーと乗客の定義や役割をドラスティックに変えました。
自動車MaaSの先進地域である北欧フィンランドでも月額料金を支払えば、タクシーやレンタカーだけでなくバスや地下鉄などを使って利用できます。
その程度のことであれば日本でもあると思われるかも知れませんが、フィンランドではこれらの使用を継ぎ目なく利用できるという点では、日本の比ではありません。
これらの先には自動運転技術が考えられますが、日本では官僚と警察の圧力で研究も開発も進めることが困難な状態が続いています。
例えその技術が実現できても公道実験もできませんので、苦肉の策として自動追尾自動車くらいになるのかも知れませんが、ベンチャーが新たな発想で大きなテーマを構築することには意味も意義もあると思われます。