A. ロックフェスティバルやアイドルのコンサートに共通のものは“巨大な施設”と“膨大な人”です。ご質問者が言われる“話題”、いわゆる“宣伝・広告”が最大のメリットだといえるでしょう。
当然、供給側の利益は可能な限り削られるでしょうが、そこから得られる宣伝効果は後々の回収に繋がると考えるから成り立つ交渉で、主催者にはそれなりの金銭的メリットも発生するとなるとこうした事案もあるとは思います。
ただここでご注意いただきたい点はいくつかあります。
そもそもイベント当日(前後を含む)の周辺パーキングの料金は特殊な設定となっていて、イベント主催者が押さえているパーキングと比べても数倍の設定になります。
それならばパーク&ライドでの利用の方のメリットが格段に高くなります。
わざわざ高騰している場所を利用するメリットがあるのかという点です。
もうひとつは、ではもし予約ができたとしても、果たして渋滞などが避けられるかということです。
会場周辺はイベントの日は、地域で大渋滞が発生しますので、大きな会場の場合、パーキングから出るだけで1~2時間かかることもあります。
またパーキングの形態の中には入口に行くまでに行列に加わることが避けられない場合もあり、ここでも渋滞緩和などの効果は望めません。
高い価格でパーキング収入を得る目的で有れば、提供者側にはメリットがあるように見えるのですが、イベント会場周辺ではそうした目論見が通用するかには疑問符がつきますので、このような場合の駐車場シェアリングサービスは特例と考える必要があります。
最後にご質問者は「広がり」と言われていますが、このような広告方法を進められているのは、私が知る限り東京の会社1社だけではないかと思います。
パブリックであるべきサービスを1社が独占するというやり方は、この会社の考えでもあり、経営上にメリットがなくても、広告費と考えられてのことですので、「広がり」と言えるものにはならないと言えるのではないでしょうか。