駐車場利用者
Q. 製薬会社に勤めていて４つの県、80ヵ所の病院とクリニックを担当しています。営業車両で回っていますが、最近駅前や病院の周辺のコインパーキングが一斉に100円くらい。中にはかなり大幅な値上げをしているところが目立ちます。看板の代わったところもあって、ひとまとめには言えないですが、この値上げは何かあるのでしょうか。
A. コインパーキングの値決めには明確な判断基準はありません。
一般的にはコインパーキングの価格は、数値管理を根拠に決められます。
周辺に競合がある場合は、その競合が“音を上げるまで、値を下げる”よう設定するケースが多いようです。
いわゆる“潰し”です。
他社の下げた値段をキープして潰しにかかるというわけですが、競合がほぼなくなると、価格上昇に転じます。
この場合は、値段を徐々に上げて行き、利用者がしぶしぶでも稼働している範囲では上昇が続きます。
稼働が止まった段階が“高止まり”で、そこにゆくまで、値を吊り上げて行きます。
ご相談者がご覧になられたのは、そうした場所だと推測されますが、中には契約条件が変わったとか、運営会社の方針転換など、理由も様々です。
いずれにしても、現状のコインパーキング業界では、自社のルールに基づいた基準はあるのでしょうが、社会的に納得できる明確な基準はありません。
