ところで、そうなると個々のパーキングに魅力を持たせる必要もでてくるのですが、具体的にはなにをすればよいのでしょうか。実例でもヒントでも、またそのような依頼の得意な会社など、ありましたら教えて下さい。
A. ご質問の意図が若干図りかねますが、駐車場自体をありきたりのものから、顧客が注目するようなものにするための具体的方法やヒント、依頼を得意とする会社に対するアドバイス、と理解します。
昨今、街中ではコインパーキングが最も“汚い”場所と言われています。
コンクリートは剥き出し、利用者用のゴミ箱などもなかったり、そもそもパーキング自体アスファルトに線を引いているか、それにロック式の機器が設置されているだけのセンスのない上に、けばけばしい色合いの大きな看板もあり、美観への配慮はなく観光地などでは駐車場が過剰供給されることがヒートアイランドの一因とも言われてます。
顧客が注目するというのは、顧客が心地よく利用できるものに他なりませんから、これからは美観を意識した駐車場というのは必須です。
実社会での取り組み
これについては、京都市では全国に先駆けて「屋外駐車場の緑化を進める為、罰金規定を織り込んだ“緑化目標”を制定した認可制度を導入しており、これなどは大変高く評価できます。
(当サイト「京都市に罰則規定を伴った“パーキング緑化目標パートナー制度”が導入される。」参照)
個々に於いては、こうした環境と美観を意識した駐車場ということになれば、“駐車場全体やスペースの緑化”はかなり効果的であります。
その他、私が知っている範囲としては、美術館の近くのパーキングに陶板(絵柄や文様を焼き付けた鑑賞用の板状陶器)をはめ込み、車室番号ではなく、陶板の絵に合わせて“ゴッホスペース”とか“モネスペース”などとしたケースや、ゴージャスな空間のパーキングをつくり「外車専用パーキング」として活用した例などがあります。
ご相談者のように、しっかり利益をあげて、その分パーキングにも投資するという考えは大変重要であり、これまでとは違った意識改革がオーナー側にも求められるようになっていると思います。
尚、駐車場の環境改善を得意とする企業については、まだそうした流れが確定していないので、少ないとは思いますが、大和リースやトヨタ部品などは取り組みしていますが、価格やセンスの面ではあまり良いとは言えません。
ご相談者は小規模ですから、例えばレライアンスなどのコンサルタントでアイデアを依頼するとか、お近くの造園業者などで小さいスペースの緑化をご相談されるのが良いのではないかと思います。